群馬県教員採用試験の小論文はどんな出題テーマが出ているの?文字数や試験時間なども知りたいです!
このような悩みを解決します。
小論文対策を始めるときに一番知りたい情報が「過去問」ですよね。
本記事では、群馬県教員採用試験の小論文について過去問5年分をまとめました。
試験概要(文字数や評価基準)や対策ポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
【群馬県教員採用試験】小論文試験の概要
小論文は、自分の考えや主張を論理的に説明する文章形式の試験です。
筆記試験(一般教養や専門教科)では判断できない、論理的思考力や読解力、人間性などを総合的に測ることができます。
小論文の概要は以下のとおり。
実施 | 一次試験 |
試験時間 | 30分 |
文字数 | 400字~500字 |
記述様式 | 横書き(20文字×25行)原稿用紙 |
配点 | 50点満点(一次試験の総合点は350点) |
【群馬県教員採用試験】小論文試験の過去問(平成31年度~令和5年度)
ここでは群馬県教員採用試験の小論文の過去問をまとめています。
過去の出題テーマを参考に特徴や傾向をつかんでみましょう。
平成31年度(2018年実施)
次の文章を読んで、あなたの考えを400字以内で書きなさい。
大きな木の箱がありました。それを持ってこさせて、その中から米をひと粒とる。どこが減ったかよく見るようにと言われる。しかし、わからない、減ったことさえわかりません。また、ひと粒とる。また、ひと粒とる。とってもとっても、どこをとったのか全然わからない。米は減りません。そのとき、お父さんが、「わからないけれども、これを、一年ぐらいとっていると、やっぱり米はへったなあ、とわかるだろう。勉強も、一日ぐらいさぼったってどうなるもんでもない。(中略)しかし、ずうっと続けていると、ある日、ふと何か自分がだめになったな、と気づくものだ」と諭されたのです。
大村はま 『心のパン屋さん』による
令和2年度採用(2019年実施)
次の文章を読んで、あなたが児童生徒に教育を行うに当たって大切にすることは何か、あなたの考えを400字以内で書きなさい。
わたしたちは弱い者として生まれる。わたしたちには力が必要だ。わたしたちはなにももたずに生まれる。わたしたちには助けが必要だ。わたしたちは分別をもたずに生まれる。わたしたちには判断力が必要だ。生まれたときにわたしたちがもってなかったもので、大人になって必要となるものは、すべて教育によってあたえられる。
ルソー著 今野一雄訳『エミール』による
令和3年度採用(2020年実施)
文部科学省は、これまで原則禁止としていた小・中学生のスマートフォンや携帯電話の学校への持ち込みを、小学校は原則禁止のまま、中学校では一定の条件の下で持ち込みを認めることが妥当であるという考えを示しました。このことについて、あなたの考えを500字以上600字以内で書きなさい。
令和4年度採用(2021年実施)
文部科学省の「GIGAスクール構想」を踏まえ、本県においては、1人1台端末を日常的に活用した教育活動を実施するための体制を整備した。そこで、小・中学校において、ノートパソコンやタブレット等の1人1台端末を日常的に活用することについて、あなたの考えを400字以上500字以内で書きなさい。
令和5年度採用(2022年実施)
群馬県が求める教員像においても、情報化やグローバル化など社会の変化をとらえ、専門性を高めるために日々努力し、学び続けることができる教員が求められている。そこで、学び続ける教員であるための具体的な取組について、あなたの考えを400字以上500字以内でまとめなさい。
【群馬県教員採用試験】独学での小論文対策は難しい
「独学で小論文対策は難しい」というのが僕の意見です。
なぜなら、知識のない人が適当に文章を書いても、書けているのかどうか判断できないからです。
小論文にはいくつかの文章型というものがあり、それを守って書くことで、はじめて論理的で説得力のある文章を書くことができます。
- 頭括式
-
結論→説明①→説明②→説明③の型
- 双括式
-
概要→説明①→説明②→説明③→結論の型
- 尾括式
-
説明①→説明②→説明③→結論の型
普段あなたが書く小論文は、どの型で書いているのか把握できていますか。それぞれの特徴を理解して書けているでしょうか。
自分の主張や内容が良くても、文章型からズレていれば評価は上がりません。小論文を書いたつもりなのに、作文だと言われたことがある人は要注意です。
他にも、
- テーマの読み取り
- 原稿用紙の使い方
- 誤字・脱字
なども、独学では判断しづらいです。
客観的な評価がポイント
効率よく小論文対策をするなら「添削でフィードバックをもらう」ことが大事です。
小論文で落ちる人ほど、書いたら書きっぱなしってことが多いんですよね…。小論文を書いて誰にも見せないというのは、問題を解いても答え合わせをしないのと同じことです。
正解不正解がわからないまま対策を続けても成績は伸びないので、書いた答案は必ず添削してもらいましょう。
予備校を使うのもありだし、大学生なら教職課や教職センター、講師なら校長先生を頼ってみてください。
なお、オススメの添削サービスを以下の記事でまとめています。周りに頼れる人がない方は参考にしてみてください。
【群馬県教員採用試験】小論文対策はいつから始めるべきか
結論をいえば、人によります。
「何を当たり前のことを言っているんだ!」と思うかもしれませんが、事実なので…。
というのも、あなたが文章を書くのが得意と思いこんでいるなら本番1カ月前でもよいかもしれませんし、まったく苦手ならもっと早くやるべきだからです。
とはいえ、とりあえず書いてみて評価を受けてから判断することをオススメします。
何度も言うように、自分では文章が書けると思っていても、意外に書けなかったり、書けた(気になった)としても課題に対してまったく十分な解答にはならないことはよくあるからです。
添削を受けてみて、ある程度書けていれば月に1~2枚ぐらい書く、まったくダメなら繰り返し書く。このように判断するといいでしょう。
論文対策は明確な解答がないため、独学では限界があります。そのことを踏まえて練習してください。