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【簡単】山梨県教員採用試験対策!内容と傾向をわかりやすく解説

山梨県教員採用試験の内容

本記事では、山梨県教員採用試験に関する下記の内容をまとめています。

この記事でわかること
  • 山梨県教員採用試験の概要
  • 山梨県教員採用試験の実施状況
  • 山梨県教員採用試験の選考スケジュール
  • 山梨県教員採用試験の内容

試験対策を効率よくできるかどうかは、内容や傾向をどれだけ理解しているかが重要です。

山梨県教員採用試験について網羅的に理解できますので、ぜひご一読ください。

その他、教員採用試験の内容は下記記事でまとめています。

本記事の詳細はこちら

山梨県教員採用試験の概要

山梨県教員採用試験とは、山梨県内・・・・の公立学校で働く正規教員を決める公務員試験のひとつです。

ここでは、令和6年度(2023年実施)山梨県教員採用試験の概要を紹介します。

主な変更点

令和6年度採用(2023年実施)では、以下の変更点や追加があります。

第一次選考の県外会場実施(小学校のみ)

一般選考の小学校希望者で、県外会場での受験を希望する者について、県内会場と同日同時刻に、県外会場(山梨県内)での検査を実施する。

加点要件の拡大(小学校のみ)

小学校受験希望者のうち、幼稚園教諭の免許を習得している者に加点する。

社会人特別選考の拡大(高校のみ)

社会人選考の対象科目を農業、工業、福祉、情報を追加する。

一般・教職教養の解答をマークシート方式に変更

第一次検査の一般・教職教養検査の解答をこれまでの記述式からマークシート方式に変更する。

受験資格

以下の1から3の全てを満たしていることが条件となります。

  1. 昭和39年4月2日以降に生まれている
  2. 志望校種・教科の教員免許状を取得(見込み含む)している
  3. 学校教育法9条及び地方公務員法16条の欠格事由に該当しない

募集教科と採用人数

令和6年度(2023年実施)に採用を予定している校種・教科と人数は以下のとおりです。

小学校全科、英語170
中高共通国語、社会、数学、理科、英語、音楽、美術、保健体育、技術、家庭76
高等学校国語、地歴(日本史)、公民(政経)、数学、理科(物理、化学)、保健体育、家庭、福祉、英語、情報、工業(機械、電子)、商業24
特別支援小学部、中学部、高等部21
養護教諭10
栄養教諭1
福永

昨年に比べると、全体で41人増える見込みです。
・令和6年度:302人
・令和5年度:261人

求める教師像

山梨県が求める教師像は以下のとおりです。

  1. 豊かな人間性と幅広い視野を持った教員
  2. 教育に対する情熱と使命感がある教員
  3. 児童生徒と保護者に信頼される教員
  4. 幅広い教養と専門的な知識・技能を持った教員
  5. 生涯にわたって主体的に学び続ける教員
福永

「このような人物が欲しい!」という教育委員会からのメッセージです。今までの経験や体験からアピールできるような内容を準備しましょう。

山梨県教員採用試験のスケジュール

募集要項の発表から最終合格までのスケジュールは以下のとおりです。

募集要項の発表(4月下旬ごろ)
受験申込(5月上旬〜6月上旬)

参考)令和5年5月9日〜6月1日

一次試験

参考)令和5年7月9日

一次試験の合格発表

参考)令和5年7月下旬

二次試験

参考)令和5年8月5日~18日

最終合格発表

参考)令和5年9月下旬

詳細な日程やオススメの併願先などを以下の記事で解説しています。

山梨県教員採用試験の実施状況

ここでは、過去5年間の実施状況をまとめています。

採用年度受験者数合格者数倍率
令和5年度8692683.2
令和4年度8692863.0
令和3年度9152923.1
令和2年度9063053.0
平成31年度9622424.0

教員人気の低迷が問題視される中、山梨県では平成16年度には6.9倍という高倍率を記録しました。その後は低下傾向にあり、令和5年度には2倍を切る手前までとなっています。

なお、校種・教科ごとの詳細は以下の記事でまとめています。

山梨県教員採用試験の内容

ここでは、山梨県教員採用試験の傾向を試験ごとにまとめています。

  • 一般・教職教養検査
  • 専門教養検査
  • 実技試験
  • 適性試験
  • 小論文
  • 個人面接
  • 集団討議

それぞれ順番に傾向を解説しているので参考にしてください。

一般・教職教養

試験時間60分
問題数大問22題(解答数70個)
出題形式マークシート
解答方法択一式
配点100点満点
令和6年度の情報

一般・教職教養とは、教員として必要な基礎能力や一般教養が、どれくらい備わっているかを測る筆記試験のことです。

制限時間60分で、大問22題(解答数70個)に解答します。
出題形式は、4つの選択肢から正しい(誤りの)肢を選ぶ「択一式(マークシート)」。

出題科目

教職教養教育原理、教育法規、教育心理、教育史
一般教養人文科学国語、英語
社会科学日本史、地理、政治、経済、国際関係
自然科学数学、化学、生物、地学、情報
その他一般常識・時事
令和6年度本試験より

その他、*教育時事に関する問題もあります。

福永

*教育時事とは、学校教育の変化や教育関連のニュースのことです!

そのため、文部科学省や教育委員会のホームページを見たり、新聞を読んだりして、普段の生活から情報収集をしておきましょう。

出題範囲は広いので、どの分野が多くでるのか、どの分野は苦手なのかなど出題傾向を理解したうえで勉強することがポイントです。

専門教養

試験時間60分
*特支は85分
問題数教科・科目による
出題形式記述式
配点100点満点
令和5年度の情報(全校種共通)

専門教養とは、志望する校種・科目の専門知識や学習指導要領の理解度を測る筆記試験のことです。指導教科の専門性を問われるので問題レベルが高く、多くの勉強時間が必要という特徴があります。

福永

だいたい、大学入試共通テスト(旧センター試験)から国公立大二次試験で問われるレベルの問題が6割以上を占めています。

まずは志望する校種・教科の過去問を解いてみて、現在の実力を確認してみてください。そうしないと、何から対策すればいいか判断できません。

現在の得点から以下のように勉強プランを考えてみましょう。

  • 5割以下:基礎がないので中学受験レベルから勉強しなおす
  • 7割以下:高校~大学受験レベルで力をつける
  • 7割以上:全国の過去問を解いて知識の定着や弱点克服

専門教科を得意とする受験者は多いので、ライバルたちに差をつけられないように、手厚く勉強することが大事です。

実技試験

実技試験とは、教科・科目に関する実践力を備えているのか評価する試験です。

対象校種・教科は以下のとおり。

音楽①新曲視唱
②新曲試奏(アルトリコーダー)
③弾き歌い(夏の思い出、浜辺の歌)
美術①色彩表現(テーマ「これから」)
②製作意図の解説(テーマとの関わり、表現上の工夫点)
保健体育①マット運動(倒立前転、側方倒立回転、紳膝後転、前方倒立回転飛び)
②バレーボール(直上パス)
③-1柔道(受け身、投げ技)
③-2剣道(基本動作、総合練習)
③-3ダンス(即興表現)
英語①問題文の音読
②問題文に関する英語での質疑応答
③英文スピーチ(2分間)
令和5年度の内容

配点は100点満点。

何ができて、できていないのかを早めに把握するようにしましょう。そのうえで出来るように少しずつ技能を磨いていくことが最適解です。

なお、課題に沿って完璧にできることにくわえて、熱意や意欲、態度なども評価対象

福永

そのため、実際の試験では面接と同じように楽しくできるように練習してください。

適性検査

  • クレペリン検査
  • YGPI検査

クレペリン検査

一桁の足し算を一定時間内にどれだけの回数,どれだけの精度で行うことができるかによって本人の性格や職務適性を判断する検査です。

「作業量の高低」から見ることができる「精力度」「興奮度」といった因子によって,その人が本来持っている本質的な姿や,その人らしさを客観的に把握することができます。

YGPI検査

簡単な質問に答えていくことで受検者の「行動特性」「情緒の安定性」「人間関係の取組姿勢」「仕事に対しての取組姿勢」「リーダー資質」「知覚の特性」を判断する検査です。

個々の特性の強弱がわかりやすいと同時に,他の特性との結合図式から各特徴がどのように機能するかがわかる。また情緒安定積極型とか情緒安定消極型といった類型的な性格把握が可能で,性格を分析的・結合的に診断することができます。

福永

特別な対策は必要ありませんが、内容だけでも知っておくと良いでしょう!

小論文

試験時間50分
文字数800字
問題数1題
配点100点満点
令和5年度の情報

小論文とは、自分の考えや主張を論理的に説明する文章形式の試験のことです。筆記試験では判断できない、論理的思考力や読解力、教師としての適性などを総合的に評価します。

試験時間は全校種共通で50分、文字数は800字。

テーマ例

山梨県教育委員会では、「やまなし教員等育成指標 ~学び続ける教員のために~」(令和2年3月改訂)を作成し、キャリアステージに応じて必要となる教員の資質・能力を示しています。本指標の中では、教育課題の一つとして「人権教育」を挙げ、「多様な価値観や考え方等を互いに尊重し合い、その個性と能力を十分に発揮できる児童生徒を育成する力が必要である」と述べています。あなたは、児童生徒が多様な価値観や考え方等を尊重し合うために、具体的にどのような取り組みが必要だと考えますか。「人権教育」が注目されている社会的背景を含めて800字以内で述べなさい。(令和5年度課題)

小論文は、自分では文章が書けると思っていても、意外に書けなかったり、書けた(気になった)としても課題に対してまったく十分な解答にはならないことはよくあります。

毎年、小論文で評価がもらえずに不合格となる受験者は多いので早めに準備をしてください。

なお、過去のテーマや対策方法は以下の記事でまとめています。

個人面接

試験時間20分
面接官4人
形式口頭試問
配点160点満点
令和5年度の情報

個人面接とは、志望動機や自己アピールなどを問うことで、あなたが山梨県の教師として相応ふさわしいかどうかを評価・判断する人物試験のことです。

個人面接は1人の受験者に対して、集中してチェックできるため、面接官は様々な観点から評価することができます。

また、集団面接とは違い、受験者は自分一人だけなので緊張しやすい形式ですが、他の受験者がいないことから集中でき、自分をアピールしやすいという利点があります。

面接を苦手とする人は多いです。しかし、合格するには避けては通れません。

面接練習をすることで、

  • 自分の長所や短所
  • なぜ教員になりたいのか
  • 教員になって何がしたいのか

といった部分を改めて確認できます。自分と向き合う良い機会なので、時間をかけてじっくり取り組んでいきましょう。

なお、過去の質問や対策方法は以下の記事で詳しく解説しています。

集団討議

試験時間85分
受験人数4~6人
面接官3人
内容模擬授業+討論
配点100点満点
評価基準・積極性
・協調性
・主体性
・論理性
・表現力
・態度
令和5年度の情報

集団討議は、複数の受験者が一つのグループとなりテーマに沿って話し合う人物試験です。

テーマに沿って受験者同士で話し合わせることで受験者の能力や性格を多角的に分析することができます。また、個人面接とは違い相対評価になってしまう点にも注意が必要です。

1グループの人数は4~6人で、全体を通して60分~85分行われます(人数によって変動)。

流れ

*令和5年度の情報

STEP
入室

案内係の指示で試験室に入り、決められた席に着席します。

STEP
テーマの発表

試験で扱うテーマが発表(黒板に掲示)されます。

STEP
構想

テーマをもとに「授業開始5分間」の構想を行います(5分)。

なお、授業は「教科、学級活動、ホームルーム、道徳、総合的な学習(探求)の時間」で行うように指示があります。

STEP
模擬授業

1人5分間の授業を行います。

*初めに校種・学年、内容を伝えてから実施する。
*自分の番以外は、児童生徒役として参加する。

STEP
討議

テーマについて「どのように指導したらいいか」をグループ全員で話し合います(24分~36分)。

*司会は受験者同士で決める。

STEP
退室

終了後、退室する。

テーマ

令和5年度衛生、生活習慣、親切、防災、環境、情報モラル
令和4年度希望、公正、生命尊重、協力、強い意志、支え合い
令和3年度公平、相互理解、公共、共生、自己有用感、安心
全校種共通

集団討議では、自分の意見を言うことが大事ですが、他の受験者のことも考えて行うことが求められます。アピールしたいからといって、長々と話さないようにしましょう。

また、自分の発言だけに全集中するのではなく、他の受験者の意見を聞くことや自分の意見が他の受験者にどのように受け止められたのかなど、周りの状況にも注視することが大切です。

山梨県教員採用試験の対策を始めよう

教員採用試験に合格するのは簡単ではありませんが、きちんと対策すれば受かることは十分可能な試験です。出題傾向を把握して、効率よく勉強を始めましょう。

本サイトでは、山梨県教員採用試験に関する有益情報を多く発信しています。ぜひ、参考にして合格に少しでも近づいてください。

今回は以上です。

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